日田材を東京五輪施設に 自治体や森林組合など勉強会

2020年の東京五輪・パラリンピックの関連施設に日田材を活用してもらうため、日田市は16日、市役所で勉強会を開いた。メーン会場の新国立競技場はスギなどの集成材を活用。森林認証を取得した国産材の活用が見込まれており、認証制度の導入などについて意見を交わした。勉強会は関連施設に日田材を利用してもらうとともにブランド化を進めようと企画。市や県、森林組合、森林認証制度の取得企業から12人が参加した。

 

森林認証は、第三者機関が森林経営の持続性や環境保全への配慮に関する基準をクリアしていることを証明する制度。市担当者が五輪関連施設での木材使用に関する動向、他産地の取り組み、森林認証制度の現状について説明。日田市森林組合の和田正明参事は「まだ認証制度の認知度は低いが、五輪を機に浸透する機運を高めたい」と話している。勉強会は今後も定期的に開催する。

 

市によると、市内の森林38%がSGEC(緑の循環認証会議)の認証を受けており、3事業所が木材を適切に管理して加工する認証を受けている。市農林振興部の江崎五郎参与は「大企業や国際間の取引に森林認証制度が標準として求められる可能性がある。日田材の需要を高め、商機をものにするためにも認証取得が必要な取り組みになりそう」と話している。 ※この記事は、2月17日大分合同新聞に掲載されています。

日田駅前広場整備へ 事業検討委始まる

JR日田駅前広場(日田市)整備事業計画の検討委員会は、市役所で初会合を開いた。対象は現在の広場(約5200平方メートル)内に限定。イベント開催やタクシーやバスを含む交通結節点の各機能などについて検討。歩道や車道、駐車場、駐輪場を再配置する。

 

駅前広場は1984年に完成。30年が経過し、バリアフリー対応が求められるなど利用形態が変化してきたため、市は本年度から改修に向けた検討を始めた。今年6月末までに基本計画を策定。2017年度に着工し、19年3月までに完成する計画。検討委は駅前広場に対する意見を集約するため市が設置。JRやタクシー、バスなどの交通機関、地元商店街や自治会、まちづくり団体などの各関係者計11人でつくる。基本計画策定までに計4回の会合を開き、ワークショップも予定している。

 

この日の会合で、委員長に日田市駅前通り商店街振興組合理事長の将口基彦氏(56)を選出。市担当者が日田駅や駅前広場の利用実態を説明し、地元商店街や駅利用の聞き取りで「広場から段差をなくして多目的に利用できるように」「噴水や巨木は取り除いてほしい」などの意見があったことを報告した。 ※この記事は、2月6日大分合同新聞に掲載されています。

おおやま夢工房を譲渡、2カ年で設備投資10億円 新社長にJR九州の石橋氏

毎日新聞報道によると・・・・日田市が第三セクターをJR九州に譲渡して完全民営化した産業・娯楽総合施設「おおやま夢工房」=同市大山町=は27日の臨時株主総会で、新たにJR側から出向する取締役4人と監査役1人を選任した。直後の取締役会で社長に選ばれたJR九州事業プロジェクト担当部長、石橋隆さん(45)は「JRグループの総力を挙げて支援し、成果を出したい」と強調。2016〜17年度に約10億円を設備投資し、老朽化した施設をリニューアルする考えを示した。

 

温泉・宿泊施設、梅酒製造施設、道の駅などを経営する第三セクターだった夢工房は累積赤字4849万円を抱え、市は昨年暮れ、全所有株を3700万円でJR側に売却していた。臨時株主総会では新役員の選任に先立ち、旧経営陣の取締役8人と監査役2人が全員退任した。

 

石橋新社長は記者会見で新たな設備投資を打ち出し、▽宿泊施設を現行の11室から30室程度まで増築▽梅酒製造のフル操業と販路の拡大▽道の駅の認知度アップ−−などの経営改善策を示した。その上で「慎重かつ大胆に経営改革を図り、地元と協調しながらインバウンド(外国人旅行客)や都市圏からの観光客を呼び込みたい」と語った。

 

 

一方、大分合同新聞では・・・・日田「おおやま夢工房」 理念大切に新体制・・・日田市がJR九州に経営譲渡した「おおやま夢工房」(同市大山町)は27日、臨時株主総会を開いた。創業時から社長だった三笘善八郎氏(元大山町長)ら取締役8人全員が退任し、JR九州の4人が取締役に就任。総会後の取締役会で新社長にJR九州経営企画部担当部長の石橋隆氏(45)を選び、市の第三セクターから民営化した新体制でスタートを切った。

道の駅水辺の郷おおやま(同町)であった株主総会には株主296人のうち141人(委任状を含む)が出席。病気で欠席した三笘氏に代わって緒方英雄専務が「九州を代表するJR九州と良いパートナー関係を結ぶことができた。会社が第1期から第2期の創生期に入ると考えてほしい」とあいさつ。取締役選任案など3議案を可決した。

 

石橋氏は「これまでの夢工房の理念を大切にしながら、大山町民に喜んでもらえるような付加価値づくりにも取り組む経営を目指したい」と述べた。夢工房は1998年に旧大山町が第三セクターとして設立。宿泊施設のある「豊後・大山ひびきの郷」と「道の駅水辺の郷おおやま」を運営している。市は所有していた全2600株(全体の72・2%)を3700万円でJR九州に売却。緒方専務は顧問として同社に残る。 ※この記事は、1月28日大分合同新聞に掲載されています。

天台密教の占星術刻む 高僧・豪潮の影響か 研究家「幕末に安定を祈願」

月出山岳記念碑 元に戻す作業25.4.16月出山岳記念碑①

毎日新聞報道によると・・・『日田市東有田の月出山岳(かんとうだけ)の一番坊主(678メートル)頂上にある仏塔が、天台密教の占星術「宿曜経」を極めた江戸後期の高僧、豪潮(ごうちょう)律師(1749〜1835年)の影響を受けたとみられることが、同市十二町の経営コンサルタント、別府武志さん(64)の研究で判明した。建立された1857(安政4)年は幕末の世情不安に包まれ、別府さんは「国の安定を祈願したのでは」とみる。

 

仏塔は月出山岳の3峰の一つ、一番坊主にある「二十八宿遥拝(ようはい)所」。月、北斗七星、太陽、南斗六星を示す碑文が彫られ、古代中国の星座などを示す「二十八宿星」や「九曜」も記している。建立年は「安政四年」とあり、安政の大獄や尊皇攘夷(じょうい)運動の激化が近づいた時期だ。仏塔に願をかけた願主は当時の地元の庄屋、佐藤久兵衛と大谷嘉作。地元に伝わる有田郷風土記には、仏塔について「彼岸の中日の夜、松明をともす。筑後国までその火が見える」(意訳)と記述があるが、詳しい起源は長年の謎だった。

 

宿曜経を研究し、自身も受戒得度している別府さんは、これが運勢や相性、時代のすう勢などを占う占星術の仏塔だとし、「日田、阿蘇、くじゅう、筑後国まで見渡せて、頭上に宇宙が広がるこの場所が最適とされたのではないか」と推測。さらに「宿曜経は門外不出といわれており、碑文があるのは驚き。全国で仏塔を建立した豪潮の影響だろう」と話す。

 

肥後(当時の熊本県)出身の豪潮は、比叡山延暦寺で異例の出世を遂げて帰郷した。全国で「宝篋(ほうきょう)印塔」など仏塔の建立に努め、羅漢寺や英彦山など大小8万4000基に上るという。中国密教も踏まえた教えは、当時の朝廷や大名だけでなく、各地の庶民からも慕われた。日田代官の招きなどで再三、日田を訪れ、儒学者・広瀬淡窓とも交遊している。』

ありえない県補助金不採択 反響大きい

『日田市の重症心身障害児者施設 補助金不採択で開設延期』・・・ 日田市が計画している「重症心身障害児者施設」の開設が、当初の2017年度から少なくとも1年間延期されることが4日、分かった。建設費などに充てる県などの補助金が不採択となったのが要因。施設は市が民設民営方式で整備し、土地は市有地(同市南友田町)を無償賃貸する予定になっている。市などによると、運営するのは「社会福祉法人すぎのこ村」(同市南友田町)。市の整備計画に沿って運営法人を公募し、資金計画や施設整備などを審査した上で同法人が選ばれた。建設に伴う総事業費は約1億2千万円。そのうち約6千万円を補助金で賄う予定だった。

 

県障害福祉課によると、県障害福祉計画に沿って優先順位を付けた結果、同法人の申請は不採択となったという。計画を策定した市社会福祉課は「施設を待ち望んでいた方の期待を裏切り、申し訳ない。当初は補助金は当然付くものと考えていた。整備実現に向け、行政として主体的に働き掛けていく」という。同法人の田中常雄理事長は「市の計画に沿って公募で選ばれ、協力して進めてきたのに残念。事業計画を見直し、16年度に再度、補助申請したい」と話している。重身施設整備計画によると、同施設は重度障害者を対象にした生活介護や短期入所などを実施。医療サービスとの連携も視野に事業を進めるという。(※この記事は、昨年12月5日大分合同新聞に掲載されていた)

 

『日田の重症心身障害児者施設 早期開設へ協力確認』・・・・ 日田市が2017年度からの開設を計画していた「重症心身障害児者施設」の開設が補助金の不採択で延期された問題で、市は24日、市役所で障害児者の家族会に現状を説明する会議を初めて開いた。現時点では建設資金の調達のめどはたっていないが、双方が早期開設に向けて協力することを確認した。

 

会議には市内で活動する家族会「にこっとファミリー」(坂本秀樹会長)の6人が出席。市社会福祉課の鈴木俊行課長が「建設費に充てる県補助金の採択に外れたことは残念。待ち望んでいた皆さんに申し訳ない。開設実現に向け関係者との協議を続ける」と述べた。市担当者が「県補助金申請が不採択になった理由は分からない」とし、来年度の補助金申請を再度することや他財源の有無を調査することなど今後の方針を説明し、理解を求めた。

 

家族会の坂本照美さん(57)は「家族の多くは別府や中津、福岡県久留米各市まで診察やリハビリに通っている。家族が高齢化する中、いつ補助金が採択されるか分からないので不安」と話している。同施設は市が民設民営方式で整備し、土地は市有地(同市南友田町)を無償賃貸する予定。社会福祉法人すぎのこ村(同市南友田町)が施設整備と運営をする計画で建設に伴う総事業費は約1億1900万円。そのうち5500万円を県などの補助金で賄う計画だった。(この記事は、昨年12月25日大分合同新聞に掲載されていた)

 

こうした福祉施設補助金不採択は稀に見るケースである。ありえないことである。関係家族の切なる望みを打ち崩すことになった。何故、補助金が不採択になったのか検証する必要がある。行政の怠慢さが見え隠れする。

 

 

おおやま夢工房を子会社化 地元から評価される施設に

大分合同新聞報道によると・・・・日田市とJR九州(本社・福岡市)は、第三セクター「おおやま夢工房」(三笘善八郎社長・同市大山町)の民営化に向けて協議している。市は全持ち株を有償譲渡するため市議会12月定例会に関連議案を提案する予定。JR九州も宿泊部門の強化など積極的に事業を進めるという。同社の前田勇人常務に譲渡先として名乗りを上げた理由や今後の計画について聞いた。

 

―人口減が進み、鉄道のない大山町でなぜ事業展開しようと考えたのか。
2012年末、三笘社長から唐池恒二会長(当時・社長)に「力を貸してほしい」との依頼があり検討を始めた。JR九州は九州の基幹産業である農業に10年から進出。まちづくりでは福岡市で都市部の再開発を手掛けた。鉄道輸送だけでなく旅行や流通、飲食、宿泊などにも取り組んでいる。夢工房はJR九州と同じように複合的な事業をしており、ノウハウを生かして地方創生にチャレンジできるチャンスと考えた。
 ―累積赤字は昨年度約4800万円。どのように経営再建するのか。
JR九州グループの総力を挙げる。新規投資は約7億円を見込む。目玉は新たな宿泊施設の建設。現在の10室から30室程度に増やす。他に施設改修には約3億円かける。まだ決まっていないが16、17年度でやりたい。梅酒の製造は全国規模の品評会で最高位を取る力があり、魅力的なコンテンツ。豪華寝台列車「ななつ星」でも提供しており、販売拡大が期待できる。ある程度農地を確保することも考えていきたい。
 ―鉄道会社が「道の駅」を経営することになるが。
地方の情報発信拠点として道の駅の役割は大きく、やりがいがある。観光客だけでなく地元住民にも評価される施設にしたい。
―日田市との協力については。
大山町のある奥日田エリアには魅力的な場所も多い。日田市全体の情報発信や、イベント開催など一緒になって地域浮揚に取り組みたい。

 

記事・用語解説  『おおやま夢工房』 1998年4月に旧大山町の第三セクタ―として設立。温泉宿泊施設「豊後・大山ひびきの郷」や「道の駅水辺の郷おおやま」を運営している。日田市は所有する2600株(全体の72・2%)を3700万円でJR九州に譲渡する計画。関連議案が可決されれば来年1月末に民営化される。

※この記事は、12月3日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。

心つないだ時代行列 日田への思いさらに強く

新婚夫婦や婚約中のカップルが西国筋郡代の夫婦役になって日田市豆田町周辺を歩く「日田天領まつり」の時代行列。今年は婚約中の金森悠司さん(26)=同市=が郡代役、倉原枝里子さん(25)=大分市=が奥方役を務める。2年前、同じ役になった先輩夫婦の姿を見て結婚に憧れるようになったという。このイベントが2人をつなぐ“キューピッド”となった。

2人とも県職員。金森さんは2012年から日田市で勤務。倉原さんも今年3月まで同じ職場だったが現在は県庁で働いている。互いに大分市出身だが、豆田町で結納をし、その足で町民にあいさつ回りをするほど日田への思いは強い。結婚は倉原さんが2013年の時代行列で腰元役で出演したのがきっかけ。郡代、奥方役は同じ職場で働いていた先輩夫婦だった。それぞれの家族や地域住民から祝福される2人の姿が「輝いて見えた」という。それまで「独身のまま生きていこう」と思っていたが「こんな夫婦になりたい」と結婚願望が強まった。金森さんも先輩夫婦の仲むつまじい様子に憧れていたという。
当時、2人は会話を交わす程度の仲だったが、その後に付き合うようになり、今年10月に婚約。来年1月に式を挙げる予定。金森さんはいずれ異動するため「今年しかないチャンス」と応募した。金森さんは「日田を背負って歩くことになる。私たちも憧れる夫婦に見られるように振る舞いたい」。倉原さんは「先輩夫婦からバトンを手渡された気分。世話になった人に感謝の気持ちを込めて歩きたい」とイベントを待ちわびている。 
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時代行列は「第36回日田天領まつり」のメーン行事で15日午前10時半から。雨天中止。総勢約150人が行列をつくる。市長が郡代役を務めていたが、11年から市民参加の祭りにしようと新婚夫婦や婚約中のカップルが対象となった。イベントの問い合わせは市観光課(TEL0973・22・8210)へ。※この記事は、11月13日大分合同新聞朝刊13ページに掲載されています。

企画展:硯の逸品一堂に 咸宜園教育研究センター

毎日新聞報道によると・・・・『企画展:硯の逸品一堂に 日本遺産認定記念「史跡・咸宜園跡」 30日まで、日田市咸宜園教育研究センター』  「史跡・咸宜園跡」の日本遺産認定を記念する企画展「文人の至宝〜学芸と硯(すずり)の世界」が、日田市淡窓の市咸宜園教育研究センターで開かれている。広瀬淡窓が愛用した硯だけでなく、同じ認定自治体の水戸市・水戸彰考館跡、栃木県足利市・足利学校跡、岡山県備前市・旧閑谷学校から出土した文人や偉人らの逸品が、九州で初めて一堂に会している。30日まで(水曜休館)。入場無料。

 

◇“門外不出”並ぶ

2003年度まで16年間にわたる咸宜園跡の発掘調査で、門下生の名前や出身地の銘が入った赤間硯(山口産)8点と破片多数が出土した。日本遺産認定を機に、世界文化遺産登録を目指す4市の硯を展示しようと、同センターの吉田博嗣・副主幹(48)が各方面を駆け回り、“門外不出”の逸品、名品を含む企画展が実現した。

 

◇淡窓らの愛用品

日田では咸宜園跡の出土品や、淡窓と久兵衛兄弟の装飾・彫り込みを施した赤間硯55点のほか、筆洗、筆入、筆橋なども。久兵衛の道具箱は実業家らしく硯、墨、和紙、水滴、そろばんがワンセットになっている。水戸、足利の品も同様に名品ぞろいだ。中でも必見なのは、戦国大名の毛利輝元が晩年に使っていた赤間硯(毛利博物館所蔵)や八角形赤間硯(長府博物館所蔵)。裏側に「天下一」と彫られ、名工・大森土佐守の作と分かる。淡窓と交流した画家の田能村竹田の硯や、備前・熊沢蕃山の硯箱、長州・大村益次郎の硯屏も興味深いところだ。

 

◇硯の変遷たどる

吉田副主幹は「戦国期から江戸期、明治期の赤間硯を中心に、硯の変遷と歴史をたどれる貴重な機会になるのでは」と話している。

 

おおやま夢工房:三セク、完全民営化へ最終協議 日田市とJR九州が合意 

 

毎日新聞報道によると・・・・『日田市とJR九州は9日、同市大山町で産業娯楽総合施設を運営する市の第三セクター「株式会社おおやま夢工房」の完全民営化へ向け、最終協議することで合意した。関係者によると、市が所有する全株式2600株をJRに有償譲渡し、JRグループの傘下に入る方向で詰める。

 

おおやま夢工房は1998年に設立し、市が資本金の72%に当たる1億3000万円を出資。2002年からひびきの郷(さと)(梅酒リキュール工房、温泉、宿泊)、04年末から道の駅水辺の郷(農産物直販やレストランなど)を開業した。だが12年度に3896万円の赤字となるなど累積赤字4849万円を抱え、経営再建を目指して県内企業やJRと協議。建物改修費などを巡り難航したためいったん結論を見送ったが、今春にJRと協議を再開していた。

 

市の株式譲渡のほか▽土地は市所有のまま夢工房に賃貸し、建物は無償譲渡▽民営化に伴う1000万円超の固定資産税は市が相当額を支援▽従業員67人は雇用継続−−の方向で最終協議。まとまれば12月市議会に提案する。

大山町で梅干し全国コンクール大会

 

「第7回家庭でつくる全国梅干コンクール」(大分大山町農協主催)の表彰式が8日、日田市大山町の「木の花ガルテン」梅蔵であった。全国から応募のあった1302点(過去最多数)の中から選ばれた出品者13人・1団体を表彰した。梅干し作りの技術の高さを競い、梅の産地・大山町を全国にPRしようと1991年から4年に1回開催。上位入賞作品の梅干しは上質なワインのようにクラシック音楽の流れる梅蔵で保存されている。

表彰式には受賞者や関係者約80人が出席。矢羽田正豪組合長らが「全国から多数の応募があり感謝している」とあいさつ。最優秀賞に輝いた同町の岡部直子さん(63)らに賞状を手渡した。審査委員特別賞として、共に出品者最高齢(94歳)の平田シツカさん(福岡県うきは市)と平島正規さん(同県八女市)、最年少(5、6歳)の日田ルーテルこども園の代表園児らも表彰した。出品した5品の梅干しの他、梅の特徴や作り方をまとめた資料も一緒に提出した東京都の島崎基予子さん(46)に特別賞を贈った。

岡部さんは「いろんな先輩方に教わりながら、家族みんなで漬けた梅干しが選ばれてうれしい。受賞を励みにみんなで健康に笑顔で暮らしたい」と話した。 ※この記事は、11月9日大分合同新聞に掲載されています。