墓も流され、言う言葉がない・・・

2012/07/11

東有田地区熊ノ尾川水系の被害も凄いものがある。有田川に合流する羽田町両組地区の被害は言葉にならない程、大きな被害になっている。熊ノ尾川が決壊し家屋を襲っている。災害から1週間が経って、ようやく家の中の消毒まで届いた。被害にあった世帯の皆さんは疲れ切っている。床上浸水で畳や家財道具は殆ど使えず破棄している。床下の泥を出すのに数日掛かっている。

東羽田町熊ノ尾地区では、熊ノ尾川が氾濫し、至るところで土手が決壊し、見る姿にも痛ましい。熊谷自治会長宅の墓は川から4メートルぐらい離れたところに先祖墓があったが、川が崩壊し、その墓まで後形も無くなっている。昨日になって、下流の川の中で墓の一部が見つかり、引き上げたという。(熊谷自治会長は一昨年奥さんを亡くし、その遺骨も納めていたが全部流されている。)本人に会ったが、言う言葉もなかった。悲しいことである。

高花地区まで行ったが、熊ノ尾川は至るところで決壊し、田んぼが川になり、無残な姿になっている。復旧するまで時間が掛かるであろうと感じる。今回のゲリラ豪雨の凄さをあらためて心が痛む。国の激甚災害指定を受けても、個人負担が5%あり、その負担を出してでも災害復旧をしないと言う住民も出始めている。農業に区切りを付けたという住民も現れ心配されることになりつつある。