避難指示、避難勧告、避難準備情報について

2012/07/09

7.3豪雨が発生する前に気象観測所がテレビで発表する、県が発表する情報、市が発表する情報が余りにも多く、住民は余り気にしていなかった所が見え隠れする。油断があったところもあるようです。避難指示、避難勧告、避難準備情報の違いが余り分かっていなかった市民も多かった。土砂災害など自然災害で人命に影響を与えるような危険が迫ったとき、地域を特定して「避難指示」「避難勧告」「避難準備、情報」などが発令されます。一般的にはテレビ、広報車、防災無線、市が設置している水郷テレビ告知放送などを通じて住民に告知しています。そこで調べた結果で違いも分かってくる。

① 「避難指示」は命令と同じ意味で、危険が察知され一刻の猶予もできない状況のときに発令され、ただちに退去・避難してくださいという通告です。②  「避難勧告」は、避難指示よりも少しゆとりはありますが、できるだけ早く退去・避難してくださいという通告です。③ 「避難準備情報」とは、避難所まで避難するのに時間がかかる可能性のある、高齢者、障害者、乳幼児などの要援護者は、介護してくれる人と一緒に避難を開始してくださいという意味です。そして、一般住民は避難のために荷物をまとめたり、戸締りをしたりしていつでも避難できるように準備してくださいという通告です。

しかしながら、今回の豪雨では何も役に立たなかったのが現実である。今回では、ほとんどの災害状況が事前に予知が困難であったところもある。短時間であれだけのゲリラ豪雨になるとは予想が出来なかった。テレビなどで災害予知のニュースが流されましたが、あれだけの豪雨で、一気に川の水が増加するとはだれもが予想できなかった。多少混乱はあっても避難のタイミングが遅れたところがある。しかし、ほとんどの災害は事前予知ができません。特に、洪水、土砂災害は突発的に発生する可能性が高いので、避難指示などが適切な余裕をもって発令されることはありないのが現状である。

今回の豪雨で得た教訓を生かすことが必要と感じる。たとえば今回のような豪雨のとき、近くの河川が氾濫するかどうかは大雨洪水警報などテレビの気象情報などに注意して、住民も警戒態勢に入る必要があります。仮に市が危険を察知して避難指示などを住民に伝えようとしても、暴風雨の中で広報車や防災無線の放送が、閉め切った家の中まで聞こえるわけがないのです。ですから、気象情報を確認しつつ住民も近隣の人たちに声をかけて警戒態勢に入らなければなりません。危険と判断したら、ただちに早期自主避難すべきなのです。危険と思ったら早めに自主避難の必要を感じた。

諸留町有田川沿いの約30世帯で人的被害がなかったので今言えることがある。有田川がもう少し増水していれば、家屋が流れただろうと想像される。家屋から出れずに、2階に避難していたという。床上浸水した家屋で畳より1m30cm以上になった世帯もある。あれだけ増水するとは誰もが予想していなかった。あの時、「声掛け」をすべきだったと反省するところもある。今後の自主防災のあり方を考える必要がある。災害の被害後始末が続いている諸留町有田川沿いである。