廃校を加工工場に 津江地方の2校で・・・

2015/01/13

旧赤石小学校

朝日新聞報道によると・・・・『児童の減少で廃校となった2小学校の施設について、地元の農林産品の加工工場に改装する計画が日田市の山間地で進んでいる。これまでは公民館や体験交流施設への廃校の活用が多い中、工場に転用することで地域経済の活性化が期待されている。2校は日田市前津江町の旧赤石小と同市上津江町の旧上津江小。両校は2012年3月、日田市と合併した旧郡部の小学校統廃合の一環としてほかの10校とともに閉校となった。

旧赤石小では、鉄筋2階建ての校舎(1402平方メートル)を、地元の「川津食品」がユズこしょうなどの製造拠点に活用する計画だ。現在は教育施設のため、市は文部科学省の承認を受けてから、市の普通財産として有償で売却する。川津食品は、これまで4カ所に分散していた工場を1カ所に統合でき、現在の工場より校舎の標高が低いことから降雪が少なく、稼働率を上げられると期待する。校舎の改修を経て、早期の操業をめざしている。

旧上津江小は、鉄骨造りの体育館(637平方メートル)が木質舗装材の製造工場の候補。間伐財や未利用材で作ったチップを接着剤で固め、舗装用の木質ブロックとして販売する計画だ。周辺は「津江杉」の産地で、地元の林業会社「トライ・ウッド」が原料のチップを供給する計画だ。木質ブロックの製造特許を持つ京都市の建設会社「SION」と日田出身の企業家らが14年11月、新会社を設立して開業準備を始めた。SIONの福井淳一取締役は「木質ブロックは環境に優しいと、歩道や公園の遊歩道、グラウンドなどで利用が増えている。

林業が盛んな日田に着目し、候補地を探していた。森林の活性化に役立ちたい」と話す。市は地域振興課と企業立地推進室を中心に、学校施設の売却に必要な事前手続きを始めた。「地元の要望もあるので、実現に協力したい」としている。