地方議員への信用信頼は崩壊寸前

2014/07/18

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先日、兵庫県議会の野々村竜太郎元議員が政務活動費を不正に支出していた問題で、残念すぎる釈明会見が話題となったが、地方議会議員による不祥事はあとを絶たない。そこで今回は、読めば読むほど日本の未来が心配になる、各地方議会の不祥事にまつわるニュースをピックアップしてみた。

①青森県平川市議では定数20人のうち15人が逮捕される。青森県平川市の市議会では、定数20人のうち15人が逮捕されるという驚愕の事態が発生している。今年1月に行われた青森県平川市長選をめぐり不正な現金の受け渡しがあったという。これまで市議9人が逮捕されていたが、今月に新たに6人が逮捕され、残りは5人になった。本会議を行うには定数の半数以上が必要だが、現在は本会議が行えない異常事態となっている。

②東京都中野区元議員、ツイッターで市民に「死ね」・・・・Twitterが炎上して辞職届を提出した。区元議員は今月6日に集団的自衛権をめぐってツイッターユーザーと議論になり、「おまえこそ人間の屑だ。死ね!何も罪のない民間人を殺す前に、おまえが死ね!」などと投稿し、炎上。その後、14日に辞職願を提出、受理された。「ニートやひきこもりを差別する相手の発言に憤り、われを忘れてしまった」、「死ねという言葉は、議員としても人間としても発言してはいけなかった」と謝罪している。

③神奈川県元議員、脱法ハーブで逮捕される。元議員が6月下旬に横浜市内のホテルで脱法ハーブを吸って暴れ、逮捕された。元議員は6月30日に一身上の都合として辞職届を提出し、受理された。

④愛知県新城市議が本会議で新婚夫婦に「穴あきゴム配布」発言した。愛知県新城市議の本会議では、長田共永市議が新婚カップルに「穴の開いたコンドームを配っては」と不適切な発言をした。議長から口頭で厳重注意し、発言を議事録から削除したが、市民からは「不愉快だ」などと抗議が寄せられた。

⑤奈良県葛城市議、女子高生とのわいせつ画像を販売、逮捕された。史上最年少当選を果たし、期待の星だった奈良県元市議(27)は、偽名で女子高生をナンパ。自宅に連れ込みわいせつ行為を行った際、その様子を撮影して動画サイトで販売していたという。5月に県青少年育成条例違反容疑で逮捕。6月には児童買春・児童ポルノ禁止法違反で再逮捕された。自身のプロフィールに「子どもたちの笑顔を見るのが大好きです」などと記載していた。

⑥千葉県船橋市議が飲酒運転で辞職願を提出した。その他、行政視察中にタクシ-を蹴り器物破損容疑で逮捕された青森県むつ市議、2,000円の釣具万引し、覚せい剤容疑でも逮捕の山口市議など地方議員の不祥事が続いている。「地方議員への信用信頼は崩壊寸前である。自覚と覚悟を持って信頼回復に全力で取り組むでほしい。