集成材加工場を日田市へ譲渡

集成材加工場

大分合同新聞によると・・・・「集成材加工場譲渡へ 日田郡森林組合が方針」 経営再建中の日田郡森林組合(日田市天瀬町)は、不採算が続いている集成材加工場(同市前津江町)について、日田市に無償譲渡する方針を固めた。操業をやめると国などに建設時の補助金を返還する必要があるため、施設自体を手放すことにした。経営の“足かせ”をなくし、利益の出やすい組織へ体質改善を図る。市は受け入れる方向で協議しており、木材を自然乾燥させる養生倉庫といった活用を検討している。

組合によると、加工場は約10億8千万円(国と県が約6億円を補助)を投じて2001年に建設された。ログハウス用の集成材などを生産。当初は年間5億円程度の売り上げを目指していたが、思うような受注がなく毎年約5千万~8千万円の赤字を計上。操業するほど赤字が膨らむ状態だった。現在は事業を縮小している。事業環境の改善が見込めず維持経費なども掛かるため組合は施設の廃止を検討。しかし操業をやめると減価償却が終わっていない施設について補助金約1億円の返還が必要となる。そこで、地域振興に活用する場合は返還が免除される制度を利用して市に譲渡することにした。

組合は加工場への投資などで発生した約10億円の債務を抱えており、市は「基幹産業を支える組織。再建を後押ししたい」として譲り受ける考え。譲渡には林野庁の承認が必要で、関係機関が協議を進めている。組合の13年度決算(13年7月から14年6月)では、加工場以外の事業は黒字を確保し、全体の事業利益は約7千万円になる見通し。伊藤弥一郎組合長は「森林整備や素材生産などに力を注ぎ、利益の確保に努める。再建に向けて最善を尽くしたい」としている。

<メ モ> 日田郡森林組合は、旧郡部の森林面積の86%に当たる約3万ヘクタールの森林整備を受託している。集成材加工場には、集成材加工、乾燥、防腐処理などを行う7施設がある。工場内の機械は耐用年数が終了しているが、鉄筋コンクリートの3施設は耐用年数が残っている。敷地(3ヘクタール)は旧前津江村が村有地を利用して造成した。