ドジョウの政治で・・・

ちょうど2年前に政権交代が実現してから民主党政権下で3人目の首相が誕生した。野田佳彦新首相の演説に興味があった。演説を聴いて野田氏への投票を決めた議員も少なくない。演説の核の一つとなった、自らを「ドジョウ」に例えたくだりは、書家・詩人の相田みつを氏の作品を下敷きにした。作品は、民主党の輿石東参院議員会長の紹介で知ったという。
原典は、相田氏の単行本「おかげさん」に収録されている「どじょうがさ 金魚のまねすることねんだよなあ」という作品だ。野田氏はこの作品を「大好きな言葉」として引用し、「ドジョウにはドジョウの持ち味がある。金魚のまねをしてもできない。泥臭く、国民のために汗をかいて働いて、政治を前進させる。ドジョウの政治をとことんやり抜きたい」と語り、「飾らない人柄」を印象づけた。代表選での演説は、まるで成人式の「青年の主張」のような雰囲気だったが、貧乏農家の両親のもとで育ち、派手さはない自身の外見について「選挙区は都市部だが、なぜかシティボーイに見えない理由はそこにあるかもしれない」と述べ、「金魚の真似をしても仕方がなく、泥臭いく国民のために汗をかいて働き、政治を前進させる“ドジョウの政治”をめざす」と訴えた。
野田氏が初めて挑んだ千葉県議選では、毎日の朝夕、駅頭でつじ説法を展開して初当選している。以来、2010年に財務相に就任するまで、平日には早朝の街頭演説を欠かさなかった。ドジョウのように日の当たらないところにいた地味な印象の野田さんに共感する国民もいるようです。面白い総理が誕生したが、国民の期待を裏切らないことを祈る。野田民主党代表は幹事長に輿石東氏を選び、小沢一郎元代表をめぐり党内対立が激化した経緯を踏まえ、挙党態勢の確立を図った。小沢氏に近い輿石氏の幹事長起用には、新執行部の発足を機に党の結束を図り、民主党政権の基盤を立て直す狙いがある。菅直人氏では考えられない手法である。期待されるところもあるようです。