バイオマス資源化センターが九電へ全量売電開始!!

2013/11/30

バイオマス資源化センター

毎日新聞報道によると・・・・『生ごみや豚ふん尿などを原料としてメタン発酵・発電をしている日田市バイオマス資源化センターは10月から、「再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度」に基づき九州電力への全量売電を開始した。年間3000万円の収益が見込まれ、市の運営費の大幅軽減につながりそうだ。自治体のバイオ発電に対する同制度認可は珍しいという。

センターは「環境都市日本一」を目指す大石昭忠市長(当時)が総事業費9億5000万円で2006年4月に稼働させ、同時に生ごみ分別収集を始めた。生ごみ24トン、豚ふん尿50トンなど日量最大80トンを受け入れ、メタン発酵・発電(340キロワット、一般家庭500世帯分)する。ごみ量増大に歯止めをかけ、養豚公害の解消を狙った。

12年度の受け入れ実績は、生ごみ5814トン、豚ふん尿7047トンなど計1万9239トン。試算によると、CO2削減量は年間5300トン。08年の「ストップ温暖化大作戦全国大会」(環境省主催)では特別賞の「環境都市賞」を受賞した。ただ、総発電量176万2959キロワット時の大半は自家消費し、余剰電力の売電が387万円あるものの、買電も612万円で、収支は大幅マイナスだった。

今回の転機は、昨年7月スタートの固定価格買い取り制度。全量売電し、必要分を買電する。「売電は6000万円、買電は3000万円で、差し引き収益は年間3000万円。あと13年間適用される」という。原田市長は「11年から制度導入を検討していた。市費負担軽減はありがたいが、センターの目的はあくまでも廃棄物の再資源化。「日田式循環型社会」がより前進した。」と述べている。