企業は地元住民と信頼関係が必要・・・

2013/02/01

ウッドコンビナート団地が造成され、今年で10年を迎えている。団地内に企業が立地している割合が6割近くで空地も多い。団地造成時に雨水を一時確保するための調整池も作られた。下流に農地もあり農業用水にも使用する旨の立地協定も結ばれている。しかしながら、調整池に流れ込む水が汚染されて、調整池に入れてあったフナなどの魚が大量に死んだことが過去に2回ほどあった。夏場は悪臭もある調整池でもある。

本来、調整池には魚は入れないことになっている。子供達が塀を越して魚釣りをして事故に繋がる恐れがあるためでした。しかしながら、地元としては水の汚染が進むことになれば、下流の農地に影響が起こることは必至であった。そこで、地元関係者が暗黙の了解の中、フナなどの魚を入れ込んでいた。日時が経つにつれ、一段と調整池の水が茶色と言うか、ドロドロした汚染土壌になりつつある。そこで、市との交渉で調整池の水は農地には使わず、農地用のボウリングをしてポンプ設置してもらう。農地の植え付けはどうにか賄っている。

市との約束で5年に一度は調整池の浚渫をすることになっている。今回も1月下旬から調整池に溜まった土砂や廃棄物を取り出す作業に入っている。しかしながら、土砂がドロドロで運び出すことが出来ずに困惑している。ドロドロしたヘドロ見たいな土砂を池の中でまとめて少し固めている。こうした中、2月1日は朝から少し雨が降り出す。水路に流れ出すような雨ではなかった。しかしながら調整池には水路から大量の茶色をした水が流れ込んでいる。アワも発生している。

原因を調査したところ、ウッドコンビナート内にある一企業排水溝から大量の水が流出していた。市に連絡し、林業振興課、環境課職員も現場を把握し、企業内の視察も行なってもらう。地元ウッドコンビナート対策委員会長も現地を確認している。こうした企業団地に入所する場合、立地協定も結ばれていると思われる。企業は地元住民とトラブルを起こしてはいけないと思う。企業を指導する市がもう少し強気になって対策を立てて欲しい。地元対策委員会では今後監視活動を強化することにした。