史上最年少の女性市長となった越直美・滋賀県大津市長!!

2012/04/09

女性最年少市長が今年1月22日、滋賀県大津市に誕生した。任期満了に伴う大津市長選で、現職らを破り、初当選した弁護士の越直美氏(36)。国際的な経歴を生かし、「大津市がすばらしいことを世界中にアピールしたい」と力を込めた。各地の女性首長は「ともに頑張ろう」とエールを送った。「大津市を変えたいという市民の期待が大きかったのだと思う。女性と若さの強みを生かしていきたい」。越氏は午後9時半ごろ、選挙戦中も売りだった満面の笑みで支援者らが待つ選挙事務所に入り、抱負を語った。
知名度不足や政権与党への逆風を乗り越えての当選。会場では100人を超える支援者が一斉に万歳三唱。歓声が飛び交い、若い市長への期待を込めた熱い拍手が会場を包んだ。選挙事務所に駆け付けた嘉田由紀子滋賀県知事は「女性同士でじっくりと対話し、住民の意見を引き出し、草の根型の県政、市政運営をしていければ」と話すとともに、「これからは女性が求められている」と語った。
各地の女性首長からも祝福の声が上がった。平成22年に38歳で兵庫県尼崎市長に初当選し、これまでの最年少記録保持者だった稲村和美市長(39)は「同世代の女性市長が誕生してうれしく思う。女性市長としてともに頑張りましょう」。今回の大津市長選の結果について、「時代の変化に対応できる行動力に対する市民の期待がこの結果につながった」と分析した。
史上最年少の女性市長となった越直美・滋賀県大津市長(36)が2月20日に議会デビューしている。新年度予算案などを審議する同日開会の2月定例市議会で所信表明に臨む予定だ。1月25日の就任から間もなく1カ月。持ち前の笑顔を絶やさず職務に励むが、議会は少数与党、副市長は不在、当初予算案にほとんど「越カラー」を盛り込めず-と、課題・難題が立ちはだかる。庁内からは「橋下徹・大阪市長のような実行力がない」といった声も聞こえ、試行錯誤する若い市長は自分の立ち位置を探りかねているようにも見える。
2月13日午前10時から開かれた定例議会前の議会運営委員会。市議会各会派の幹部が居並ぶ中、越市長は当初予算案などの議案説明のために初めて出席した。「2月市議会定例会の開催にあたり、議会運営委員会をお開きいただき、説明の場を設けていただき、ありがとうございます」1月22日の当選時に着ていた晴れやかな白いスカートスーツではなく、黒っぽいパンツスーツに身をつつみ、ずっと手に持った紙に目を落としたまま、あいさつ文を読み上げた。
緊張からか、棒読みで、冒頭には多少言葉を詰まらせた。その後も市民や職員に振りまく笑顔はなく、表情はこわばったまま。議員の質問に、周りの50代幹部は笑みをみせながら答えたが、越市長はほとんど発言はなく、終始硬い表情でメモをとっていた。http://www.city.otsu.shiga.jp/www/contents/1123153750314/index.html