「『対話と寛容の政治』を目指すべし」・・岩屋毅代議士より

2012/12/25

☆岩屋毅代議士からメッセージが届く!! 『このたびの総選挙では、多くの皆様のお支えのお陰で6期目の当選を果たすことができました。短期決戦で不行き届きの多い選挙だったことをお詫びしなければなりません。にもかかわらず、これまで以上に温かく力強いご支援を賜り、心身ともに充実した、納得できる戦いを終えることができました。

今回の選挙に臨むに当たって自ら心に決めたことは「どこまでも我が思いに従う」ということでした。「たとえ野党の立場であっても、自民党は責任感を失ってはならない。とりわけ、国難に際しては自らの損得を省みない姿勢を貫くべきだ」。この三年半、私は一貫してそう主張し、行動してまいりました。「今回の選挙はその延長線上にある。赤裸々に我が思いを語り、後悔の無い戦いとしたい」。その決心でこの一ヶ月間を闘い抜くことができたと思っています。

私は民主党の批判を封印し、むしろ、この間の自民党の度量不足を反省すべきだという話を中心にさせていただきました。自民党に心から期待を寄せていただいている支援者の方々にとっては時に耳障りな表現もあったかと思います。それはお詫び申し上げます。しかし、あらゆるメディアで「自民党圧勝」が予想される中、「我も自民党も決して驕ってはならない」と終始、自らに言い聞かせながら戦いを続けていたのでした。

今回、全国的にも私の選挙区でも投票率は下がりました。私の得票も、前回、惜敗した時を下回っています。今回の選挙は自民党が強く支持されたのではなく、民主党が厳しく否定された選挙だったと言うことができます。第三極はそれなりに健闘しましたが、あまりにもバラバラで大きな期待を集めるには至らなかった。「消去法」の結果として総合力で勝る自民党が圧勝するに至った。そう受け止めていなければならないと思います。

根底には根強い「政治不信」があるのだと思います。「決められない政治」への強い不信と怨嗟の声がある。したがって、我々の使命は、決してこの勝利に驕ることなく、謙虚で丁寧な政治をおこなっていかなければなりません。そうやって、「決められない政治」を「決める政治」へ変えていく。パフォーマンスに走らず、ひとうひとつの課題を着実に堅実に処理していく。落ち着いた、まっとうな政治を心がけていくことが必要だと思います。

明日には特別国会が召集され、新政権が発足する見込みです。自公は「再可決」に必要な衆議院定数の三分の二を上回る議席をいただきましたが、その数に軽々に頼ることなく、「対話」の努力と「寛容」の精神をもって政治を進めることが大切です。民主党も三年半の野党経験で多くのことを学んだに違いない。自民党も厳しい野党の立場を経験しました。そのお互いの経験と成果を今後の政治に活かしていかなければなりません。

ほどなく新しい年を迎えます。来るべき年が国民の皆さんにとって「希望の年」とならなければ、この年末の忙しい時に国民を煩わせて選挙をやった意味がない。この選挙を通じてこの三年半の政治の停滞が解消されなかったならば、解散を求めてまで国民に信を問うた意味がない。そのことを肝に銘じて特別国会に臨みたいと思っています。』