鯛生金山の「黄金の鯛」売却へ

大分合同新聞報道によると・・・市は26日、かつて東洋一の金の産出量を誇った市内中津江村の地底博物館・道の駅「鯛生金山」に2006年まで飾られていた純金製の「黄金のタイ」を売却すると発表した。1992年に旧村が観光の目玉として設置した雌雄一対の雌。雄は06年に盗難に遭っている。残された雌も「金庫に保管したままでは防犯費用が掛かる上、地域振興にも役立てられない」と売られることになった。

所有する市は有効活用を考えてきたが、金相場の上昇を受けて売却を検討、数社に見積もり依頼した。その結果、三菱マテリアル(東京都)と、売却予定額9045万円で仮契約に至った。12月定例市議会に関連議案を上程する。雌は体長約70センチ、重さ20キロ。当時の購入額約3千万円(1グラム=1470円)に対し、3倍以上の値が付いた計算だ。坑道内に雌雄そろって展示されていた頃は「金運と縁結びの神」として観光客の話題を集めた。重さ30キロの雄が盗まれた後はレプリカに置き換えられ、金山では「(雌は)実家に帰り、夫の帰りを静かに待ってます」と、レプリカ横に「事情」を掲示したこともある。

盗んだ犯人は1年9カ月後に逮捕されたものの、雄が戻ることはなかった。残った雌は警備上の問題から市役所内の金庫で“隠居生活”となっていた。売却は事前に中津江地域審議会に説明して、地元の同意を得たという。元村長の坂本休・中津江村地球財団理事長は「長年にわたり役割を果たしてくれた。少し寂しくはあるが、高く売れるのは良かった。(売却金は)中津江の観光に役立ててもらいたい」。原田啓介市長は「今後は中津江地区の施設整備費などに活用したい」としている。