【私は過去自民党を全面的に支援応援していたことで苦言!!】
26日に行われた自民党の総裁選挙で、安倍晋三・元首相(58歳)が新たな総裁に選出された。今年末か来年初めに実施されるとみられる衆議院選挙で、自民党は第1党になることが確実視されている。そのため日本のメディア各社は、今回の自民党総裁選を事実上「次期首相を選ぶための選挙」と報じている。歴史問題や領土問題で非常に強行なスタンスの安倍元首相が再び首相になれば、韓日関係や日中関係がさらに行き詰まる可能性が高く、東アジア全体に及ぼす影響もそれだけ大きくなるとの見方がある。
安倍元首相は2006年9月に52歳で戦後最年少の首相となったが、経済政策の失敗、参議院選での大敗などが影響し、わずか1年で退陣した。首相経験者が自民党総裁に再び選出されるのは今回が初めて。安倍元首相は自民党総裁選で、1回目の投票では2位となったが、決選投票で石破茂・元防衛相を抑えて当選した。地方票の6割近くを獲得したことから、党員や国民の間ではもっとも大きな期待を集めていたことがわかる。結果として、党員と国会議員の判断に大きな「ねじれ」が生じたことは事実です。派閥政治に逆戻りするのでは・・・このことを党員や国民の皆さんがどう受け止めるだろうか。
安倍元首相はこのことを肝に銘じて、今後、党の信頼回復に全力を注いでもらいたい。5年前に「政権を投げ出した」ことの責任を今一度、噛み締めていただき、今後の自民党運営に当たっていただきたい。今回、石破茂氏に寄せられた党員の支持は「党改革」や「『決める政治』への脱皮」を期待してのものだったと考える。国民は「決められない政治」に倦んでいます。「対決一辺倒」「解散要求一辺倒」ではなく、必要な協議や審議には積極的に応じていく姿勢が求められています。新総裁には、国民の理解や納得を得られる国会対応も合わせて求めている。
外交・安全保障政策も極めて重要です。日中関係、日韓関係ともに緊張が高まっているが、あくまでも冷静沈着な対応が必要です。領土や主権に関する問題に対して毅然たる姿勢を堅持すべきことは当然です。もはや、「民主党攻撃」は誰しも聞きたくはないはずです。その判断は有権者に任せておけばよいこと。大事なことは、目下の「国難」に自民党がどのような処方箋と対策を提示できるかです。ともすれば「外交・安全保障問題」ばかりに議論が偏りがちでしたが、これから、経済、財政、エネルギー、社会保障、教育など、全般に亘って実現可能な政策をしっかりと示してほしい。